さぁ、前回はカカオ農園でカカオポッドたちが鈴生りでした~!という
ところまでお話しさせていただきました。
そのカカオたちは、なが~い高枝切りバサミのようなもので、現地のスタッフさんたちが器用に次々と切り落としていきます。
地面に落とされた黄色に熟したカカオを、これまた手慣れた様子で真ん中にぐるり1周切れ目を入れます。
そして、手際よくカカオの実の部分を取り出していきます。
バケツいっぱいに入ったカカオビーンズ(種)は白い繊維質(パルプ)にくるまれています。
このパルプの部分は、みなさんがカカオと聞いて持つイメージとはほど遠く、みずみずしい味わいなんですよ。
とは言っても、種の部分が大きいため、味わえるパルプの部分はほんの少しです。
さぁ、そしていよいよ取り出したカカオビーンズを発酵させます。
この農園では、昔ながらの木箱にバナナの葉をかぶせて、発酵を進ませるという方法をとっています。上にのっている船のオールのような木べらで、カカオの実を混ぜて発酵を促します。
見学に伺った日も、ちょうど第三次発酵中のものがあり、なかなかパンチのある香りをかもしだしていました。笑
でも、美味しいカカオを作るにあたり、とっても大事な工程の1つです。
そして、ブラジルならではの陽射しのもと、シートの上に広げられたカカオビーンズの乾燥です。
とはいうものの、スコールなども多いアマゾンでは、乾燥もうまくいかないことも多く、なかなか手のかかる作業なのです。
このように自然の力と、たくさんの人の手を借り、カカオビーンズはチョコレートの原材料としてできあがっていきます。
少しでもみなさんに現地の様子の空気感が伝わっていれば、幸いです。
さて、次回は『~ブラジルへ行くの巻~ 最終編』としてブラジルで出会った興味深いものや食べ物などの画像をご覧いただきたいと思っています。
それでは、残り1回おつきあいお願いいたしますm(__)m m(__)m